8/4 アカデミー交流戦


8/4にアカデミークラスの今学期最後の活動として、アカデミークラスの交流戦を行いました。
全てのカテゴリーをごちゃ混ぜにして、プレーしました。全員、スタートした時から良くなっていると思います。
私は選手にプレーしてほしいと言います。プレーとはどういうことなのか、私なりの定義があります。プレーするということは「サッカーの状況において、やるべきことをやるべき場所やるべきタイミングで実行、対応すること」です。その連続がフットボールをプレーすることであり、それが繋がった時にクラブ全体が興奮に包まれるのだと考えています。なので決して、一個人が難易度の高いことを実行することではありません。
やるべきことや場所、やるべきタイミングはトレーニングに盛り込まれています。試合では緊張し、焦り、疲労、相手からのプレッシャー、ゲームの重要度による周囲のプレッシャーなどリラックスした状況とは程遠い状況になります。トレーニングの中で習慣化していなければ、とてもじゃありませんが試合でプレーすることは難しくなってしまいます。なので試合と練習は同じ価値であると感じました。選手がサッカーを好きになり、家の中やINFINITO以外の時間でもボールに触れられるようになってくれたらと思います。
4月からプレーし始めた選手、元々アカデミーだった選手、途中からアカデミーに加入した選手、様々な立場でスタートしたアカデミークラス。
私がタイに来て初めて継続的に指導した選手達になりました。
私は選手とたくさんコミュニケーションを取りたい指導者です。4か月はどうでしたか?
どんな変化が起きましたか?振り返ってみてどんな事を考えますか?サッカーがより面白く、より自分が自分がいられるようなものに近づきましたか?感情が爆発しそうなほど興奮した試合はありましたか?
様々な会話の中で選手自身がチームのことをどう捉えているのか、自分がどうなりたいのか、どれくらい好きでいてくれているのか、他の選手と比較する事なく考えを発言できる関係が大切であると思っています。
2学期のアカデミーにつきましては、選手とのコミュニケーションの中でプレーを助けることができたらと思っております。
INFINITOというチームが、大きく感情が揺さぶられるほどサッカーが好きで、ピッチ内外で知性を感じさせるような振る舞いやプレーを体現できるように精進して参ります。
1学期の間、活動に参加、サポートしてくださりありがとうございました。
2学期もよろしくお願いいたします。

Cerezo Cup


1学期最後の大会、セレッソカップでした。
アカデミーが始まり、3ヶ月の中で選手がどのくらい変化したのか、またサッカーに対してどんな感情を抱くようになったのか、ゲーム中にどんな振る舞いをするのかなど様々な視点から選手を見ること、なおかつ全選手が良いプレーする時間を確保することが私の狙いでした。
U8:「サイドを変えること」をやってきたのですが、いつ変えるのか、何を目印に変えるのかを落とし込むことができませんでした。質の高い選手だからできるではなく、チームでその作戦を実行できるようにしなければなりませんでした。個人の技術、スピードなど足りないところを挙げればキリがありません。今ある力を使って、最大限の力を発揮するのが、ゲームです。選手は一生懸命にプレーします。当然ミスもあります。9月からは競技志向の強いリーグ戦が始まります。より良いサッカーを体現し、その中で選手が躍動するようにトレーニングしていきます。
U10:私はこのカテゴリが一番ポイントとしているカテゴリでした。U9の選手がこの状況をどう捉えていたかがとても大切だと思います。毎試合ではないですが、自分に必ず出番が回ってくる状況でどうプレーするのか、どんなプレーをしたくてピッチに立つのか。今、自分に何ができるのかが試されたと思います。何もできなかった選手も当然います。成長の段階に魔法はありません。何も出来ないから少しできるようになり、2回に一回はできるようになり、当たり前にプレーできる、ミスすらしないなどという段階があります。失敗と成功の間にはその選手に応じた段階があります。選手は魔法を望みます。しかし、そんな魔法はない。次の段階を確実に踏むことが大切であると教えることが必要になってくるなと思いました。その段階の見極めは全て私の責任です。チームには何が足りてて、何が足りなかったのか。個人はどうしていくべきなのかということを再考しなければと感じました。
U12:戦っている選手がいました。全身を使い、タイ人や格上の選手に立ち向かっていく選手がいました。テクニックはありません。しかし、ポジションを守り、やるべき時にやるべきことをやれば戦えることがわかってきたのかもしれません。非常に嬉しく感じました。正直、感動しました。日本でサッカーは要素還元論ではないと学びました。芸術と同じで全体論であると考えています。彫刻や絵画は部分から取り掛かりません。全体から詳細へ向かって進めていきます。「戦う」ところはなんでも必要です。ドリブル、パス、試合中の振る舞い、ポジションを取ること全て相手が存在し、戦いの最中のプレーです。戦いの要素はどの状況でも切り離せません。「ミスしても戦うことが切り離されてないから、プレーを続けられる」そんな選手が出てきたことは我々にとってかなりプラスです。このプレーを続けられる選手はなかなかいません。今回負けてしまったチームにも数人しかいません。続けなくても勝てるチーム、誰かが続けてくれてカバーしてるチーム、続けることを求められていないチームなどあります。
ですが我々はアカデミーに所属する全員に自分や仲間にミスが起きたとしても戦っていることが途切れずプレーを続けられる選手にします。頭を働かせて戦い続けること、自分自身でプレーすることをやめないことという私の哲学でもあります。
この考えが好きなところはフットボールの感動的なゲームを引き起こす要因を含んでいるところと身につけた選手がどこのチームに行っても重宝されるほど大切な要素であることです。
人の入れ替わりがあるバンコクにいる限られた時間の中でこの要素だけは絶対に曲げたくありません。
また、本日は暑く遠方の中、応援に駆けつけていただきありがとうございました。
2学期もよろしくお願いいたします。

TJL最終節vs The football academy


U8:1-5節まではやってきたことを選手たちが使い、勝つことができていましたが6-8節は、ピッチのサイズ、相手の大きさ何よりもやってきたことがうまくできない時にどうするのかという思考になることができなかったのが原因かなと思っています。次なる課題が見えたので、週末に向けてベストを尽くしたいと思います。一つの結果を出すことができました。インターの選手も後半は一時帰国で出場はなかったですが、みんなの力で勝ち取った優勝だと思います。
保護者の皆様も週末各所に応援に駆けつけていただきありがとうございました。後半失速してしまい、良いゲームをすることはできませんでしたが、対応された後どうするのかを課題にまたトレーニングしていきたいと思います。U8のみんな、おめでとう!
U10:大変苦しいゲームでした。が役割を果たしてくれる選手がいてゲームが落ち着きました。そういった選手がいなければもっと厳しい状況になっていたと思います。
厳しいゲームだと私自身も好転させようと要求が多くなり、選手が止まってしまうことがあるので近くに呼んで話したり、状況を聞いたりと伝える方法を選手にあわせて変えていかなければいけないなと思いました。
様々な色を持つ、いろんな選手がいて、その選手達同じ目的に向かってプレーするのがフットボールです。それはどこのチームも同じです。分かれ目は同じ目的にどのくらいたどり着きたいかという意思の強さです。何も手に入るわけではないのに、どうして勝ちたいのでしょうか?ここを突き詰められる選手に我々が促さなければいけません。
U9:我々の要求を変えなければいけないのかなと思ってしまうゲームでした。コーチ陣から言われたことをプレーするしかし、技術や早さが伴わず出来たり、出来なかったりする。7人制が始まったばかりの時から、指示したり要求があり、選手達が自分でプレーする意識が低くなっていたのかもしれません。思いっきり走り回り、プレーする選手がより増えていくようにしたいです。
U12:後半14分にキャプテンが怪我をしてしまい、不穏な空気の中終了したゲームでした。キャプテンは週末のゲームに出場することはありません。もちろん出場できれば我々のチーム力は最大になります。ですが、いません。
みんながキャプテンの分を補ってプレーすることができるほど、簡単ではないのも事実です。
我々にできることは今、自分のできることを全力でやること、チームのためにプレーしようとすることが大切です。
この機会はなかなか訪れるものではありません。人生においてピンチに遭遇した数が多い人は魅力的に見えると言われています。
このピンチを我々がどう捉えるのか。結果で出すのか、振る舞いで出すのか、大会後に表れるのか。
今いる選手の全てを出し尽くします。全てを。
遠方でなおかつ暑い中応援ありがとうございました。次週はセレッソカップです。今回よりまた一段と遠方になりますが、1学期の集大成としてプレーいたします。よろしくお願いいたします。

TJL第7節 vs Cerezo Osaka

TJL第7節 vs Cerezo Osaka
U8:勝利すれば優勝へ大きく近づく一戦でした。緊張している選手、興奮している選手と大切なゲームであることを理解している振る舞いが見て取れました。相手はどのゲームも前線からプレッシャーをかけてきます。ミスを誘発し、ゴールを取りに来ます。そこをかいくぐらなければいけません。かいくぐることを放棄することは簡単です。プレーせずにボールを前に蹴れば良いのですから。我々はサッカーを指導している身としてそこを意図的にかいくぐることを選ばなければいけないと思っています。それはU8の年代においても同じです。そういう意味ではこのゲームではほとんどの選手がプレーをしてくれました。相手のプレッシャーの中で、見たり判断したりしていました。「こんなにできるのか」という選手もいました。約束事の枠組みの中で判断してプレーする経験を積み重ねたいと思います。次節、引き分け以上で優勝となります。勝利を目指すのはもちろん最終節に良いサッカーを見せることができたらと思います。
U10:も同じくプレッシャーをかいくぐることにチャレンジしました。前半、後半共に上手くいく時といかない時がありました。その差はなんなのでしょうか?そこの理解が必要だなと思います。サッカーには一人のプレーで変えられる状況などほぼないと考えています。複数の選手の関わりが問題を解決してくれるのです。それを知らなければ全て一人で解決しようとしてしまい、なぜ上手くいったのかが自分の力でだけの打開になってしまいます。「どうやったらうまくいくのか考えること」を考えることが楽しいと思ってもらえるようにトレーニングしなければなりません。「惜しい」を2回続けてしまいました。それは私の責任です。まず1週間良い準備をします。
U9:サッカーをすることの根源である走る、戦うことができる選手が増えてきました。プレーしたいと思っている証拠だと思います。「ボールに関わりたい」から「勝利とゴールを取るためにプレーしたい」に変わってくる学年だと思います。後者が多ければ組織的なプレーが可能になります。その狭間で揺れる選手をうまく導いてあげたいです。しかし、後半は学年が上の選手との対戦の際に相手は学年が上だったからということを言う選手もいます。「強い相手には勝つことができない」という考えを改める必要があります。そこは私の仕事です。まずはU9全員を戦える選手にしていきたいです。
U12:前節よりは近づいたと思います。まだ、選手が勝利を意識できるほどの距離ではないと感じました。要求は出てきています。支持にも現れてます。じゃあそれを聞いてプレーするとなるとまだできません。私もそういうことがあります。月曜日に大使館へ在留届けを提出しに行ったのですが、その際、記入事項が多く書くことに夢中になり、職員の方の説明を聞いているのですが理解できておらず、書かなくてよいところを記入してしまいやり直しになってしまいました。これはどこを注意すれば良いのでしょうか?選手にも同じことが起きていると言えます。その場のコミュニケーションで解決するのは難しく、ミスも起きがちです。トレーニングでリハーサルしたり、判断できる基準があったりするとそういったミスも減らすことができるのではと思っています。「知ってるからプレーが早くて速い」ここを目指してトレーニングしたいと思います。
全体には「行きたいところへの道に迷った時、何もしないでそのまま歩き続ければ辿り着くと思う人?」という質問からサッカーに置き換えて話をしました。調べる、聞く、戻るなど色々なアイデアが出てきました。私の意見は「そもそも迷うことが無いように事前に何度も確認して、出発したい。それでも迷ってしまったら戻りたい。じゃないと辿り着いた時、なぜ辿り着けたのかわからないから」と伝えました。ぽかんとしている選手もいましたし、頷く選手もいました。知ってもらえればなと思います。また、サッカーのお手本を見てくれという話もしました。これは私の願望なので、うまくいくかはわかりませんが、できればチームのビデオを選手と共有したいなと思っております。選手は自分がプレーしている姿をあまり見たことがありません。ましてはチームメイトと一緒に見たことは一度もないと思います。そのような機会を一度設けたいと思っています。様々な刺激を与えて、チームを最適化していきたいと思います。
本日は暑い中、応援ありがとうございました。

TJL第6節 vs SSV academy


TJLもいよいよ大詰め。残り3節となりました。前回1勝1分1敗と拮抗したSSVとのアウェーでのゲームでした。
U8:勝利すれば、優勝が決まってくるようなゲームでした。内容としては良く追いついたと言えますが、チームとして何ができて、何ができなかったのかが不透明であったとも言えます。チームの力というより個の力で追いついた内容となりました。個の力はある、それを最大限に活かす、引き出すためには他の選手の力が必要です。次週はセレッソとの一戦となります。内容、結果共に成長した姿を見せようと思います。
U9:U9のみでの7人制、選手はどう感じたでしょうか。初ゴールを決めた選手、怪我から復帰した選手、相手との激しいコンタクトでの痛みを感じた選手。各個人様々な体験があったと思います。体験を学びに変えましょう。体験を風化させないように働きかけます。これからに期待です。
U12:結果が出て自信になり、プレーに反映されているところもあり、今までやってきたことを忘れているところもあります。結果が出ると強くなったと感じ、やらなくてもいいやと感じる部分も出てきているのかもしれません。積み重ねを最大限に活かしつつ、新しいものをまた積み重ねてゆく。何かを得るために何かを捨てるのではなく、積み上げていくことの方が大切に思えます。まだ、我々は捨てるほど何かを持っているわけではありません。最適化を目指し、進んでいきます。
U10:プレーできるようになっているからこそ、より求めます。もうある程度プレーできるからいい。自分の目的だけ果たしておけば足は引っ張ることはない。そう考え始めている選手が多くなってきていると感じました。成功体験がそうさせるのだと思います。良い促しをしてより良いサッカーが出来るようにしていきます。
全体的に上手くなったからこその課題が見えていると思います。最初の変化はわかりやすいです。同等、我々よりも劣っているだろう相手に勝利することは格上に勝利することよりも簡単です。同等、格下ならば元々の能力で勝利できるかもしれません。誰が見ても我々は成長したと発信するためには、格上に勝利するないしは、格上相手に自分たちの良さを出すことが必須です。
選手達にもより困難で険しい道を歩んで欲しいです。私はいつもそうでありたいです。