選手のモチベーションについて

選手のモチベーションについて

モチベーション


夏休みも残すところあとわずか。今週が最後のクリニックです。
夏休みは時間に少し余裕があり、「モチベーション」って何だろうと考えました。
モチベーションとは何か行動を起こす際の動機付けのことです。動機付けには2種類あると言われています。1つは外発的動機付けです。「お金を貰うのが働くモチベーション」「ゲームをするために宿題をする」などです。もう1つは内発的動機付けです。子どもがLEGOを夢中で遊んでる状態、ご褒美や報酬をもらうためでも罰を回避するためでもなくその行動を行うことに意義があると判断している状態です。
私は生涯にわたってスポーツに親しむには絶対に内発的動機付けが必要だと考えています。
絶対に必要です。

内発的動機付け


内発的動機付けの構成要素は3つと言われています。1.有能感、2.自己肯定感、3.対人交流の3つが複雑に絡み合っています。
私は特に自己肯定感を大切にしなければいけないなと感じています。
接してきた人種は少ないですが感覚的に日本人は根拠のない自信がありません。出る杭が打たれる文化なのかもしれませんし、倫理的に算段を立てないと行動してはいけないという合理主義なのかもしれません。答えはまだ出ていないです。
しかし、サッカーでは自分たちのやり方や振る舞いに自信を持たないといけません。その自信はたくさん勝っていることによる有能感なのか、プレーしたい、プレーできるという自己肯定感なのか、試合後の対戦相手や仲間との交流による充実感を味わいたい感情なのかそれともその組み合わせなのかもしれません。
この内発的動機付けを促す3要素は私が考えるに選手同士の関わりの中で生まれることはほぼ無いと考えています。

大人


大人が育むことで芽生えるものであると考えています。
しかし、大人も自信がない場合があります。そうすると誰が内発的動機付けをするのでしょうか?と思ったのです。
絶対に必要な内発的動機付け、サッカーに夢中になる感情を誰が選手たちに教えることができるのでしょうかと考えた時にやっぱり私と保護者の方でないと不可能だなと考えました。
しかし、答えは申し訳ありませんが出ていません。これをすればいいんじゃないかという感覚はありますが、感覚的なものです。日々の活動の中で取り入れていきます、発信もしていきたいと思います。
併せて、ご家庭で取り組んでいただくのもものすごくいいことなんじゃないかなと思います。

家族でチャレンジ


我が子を自信のある振る舞いを自らの意思で行う状態まで内発的なモチベーションを高めることに家族でチャレンジすることは大義です。
外発的動機付けを使わずにモチベーションを高められるということは人間を成長させることができるという自信に繋がると思います。
私があーだこーだ言える立場ではありませんが、私はチャレンジしてみようと思い、ブログに掲載させていただきました。
「好きなものに理由なんてない」とサッカーに対して自分から言えるそんな選手が所属するクラブは人間臭くて魅力的です。
INFINITOの哲学への回帰なのではないでしょうか。少なくとも私はそう感じています。

夏のクリニック8月31日(土)まで、今から申し込みも可能ですので、奮ってご参加下さい!