タイリーグを観戦して考えたこと

タイリーグ第23節:ポートFC vs ムアントン・ユナイテッド

を観戦していて試合を観ている応援している人々について考えました。
観戦に行かれた方はご存知だと思うのですが、タイでもサッカー人気はすごく、ほぼ満員サポーターで埋まるスタジアムで選手達はプレーしています。
相手チームにはブーイングを、味方には声援を送っていました。
サポーターというものはサッカーの競技を形成する1つの要素だと私は考えています。
「声援で選手を後押しすること」が最大の役割です。(プロのカテゴリならばブーイングやヤジで相手のミスや動揺、リズムを崩す役割もあります)声援で選手を後押しすることは育成の年代こそ、いるんじゃないかなと思いました。


1学期、アカデミーの試合において、保護者の方々がどういったように選手のサッカーを観戦しているのかなと試合中に見ていました。保護者の視線や体の向き、ピッチからの距離などご家庭の教育方針やスポーツに対する考え方を垣間見ることができとても興味深かったです。
基本的には保護者の方々は静観されている印象が強いです。中にはハーフタイムに捕まえて指示をされる方、試合後会話や教授されている方もいらっしゃいました。私の感覚で申し訳ないのですが、「応援」というよりかは「監視」しているという振る舞いとして捉えておりました。例えるならテストの試験官のような感じです。


私は選手に良いメンタリティプレーをして欲しいです。


「サッカーをしていると自分が自分でいられるからそれを表現したい。チームメイトと勝つためにたくさんプレーしたい。」
を尊重してあげたいです。
ポートFCとムアントンのゲームでポートの選手のパスがずれてしまいましたが相手には取られずに、本来パスを受けるはずではなかった選手が拾いました。その瞬間にサポーターから拍手が起こりました。
なんの拍手でしょうか?
答えはわかりませんが私は「ミスは大丈夫だ。まだ我々がボールを持っている。また、前に進めばいいじゃないか。さあ、プレーしよう。」という拍手なのかなと。
プロのカテゴリですらミスが起こります。育成年代しかもU12以下のカテゴリならなおさらの事です。
試験官のようにミスが起きないか監察し、ミスをしないように管理する、ミスが起きそうな状況になったら不安になる、心配になる状態はお父さんお母さんにとっても良くないんじゃないかな、フットボールの楽しさを実感できてないんじゃないかなとその瞬間に感じました。
INFINITOの選手のプレーをプロの選手を応援、後押しするように楽しんでいただけたらと思います。
ミスが起きてもその次にやらなければいけない事があります。ミスをしないようにとプレーするよりもミスが起きたら、大きなミスにならないようにリカバリーすることの方が大切です。フットボールには「個人がチームに迷惑をかけるプレーをやりたくてやる選手」は存在しません。
ゴールに繋がるプレーだけを応援するのではなく、状況まで理解出来るとより楽しく観戦することができるのではないでしょうか。
守備時に必死に走ってスライディングで止めた選手には賞賛の拍手が送られるべきですし、プレーはうまくいきませんでしたが、相手を見て適切なプレーをした際にはいいぞいいぞと声をかける。
そこで選手はいいプレーかどうかを学ぶのではないかと思っています。
観客、保護者の振る舞いがフットボール選手を育てているのではと思うほどです。
そんな環境で選手もプレーしたいと思うでしょうし、家族がフットボールに関わるようになることは共通の話題にもなるでしょうし、より息子、娘さんの成長過程を共有することができると思っております。


保護者の方々もフットボールを学ぼうとする姿勢、振る舞いが選手に伝わり、プレーを体現していくということが大切なんじゃないかなと感じました。


私がどういうフットボールをしたくて、そのためにどうしているのか、試合中はこんな意図でこんな振る舞いをしている、出身地の違う選手によって言葉(方言)を使い分けているなどなど指導に関することであれば何時間でもお話しすることができます。
知識は私だけのものではなく、INFINITOに所属する選手、スタッフ、保護者のものであると日本のクラブで教わりました。
その知識を基に皆さんが行動していただけたらINFINITOは必ず良いクラブへなっていくと確信しています。
それは私がいようがいまいが不変であるものにしていきたいです。
子どもを持たない私がどうこういうのはとてもおこがましいのですが、サッカーは個人の習い事ではなく家族で取り組むものであることを知っていただきたく、投稿させていただきました。
2学期もよろしくお願いいたします。私もこれまで以上に学びます。