アカデミートンブリ合宿①

 
今学期最後のアカデミーの活動として、2泊3日でバンコクトンブリ大学にて、合宿を行なっています。
 
1日目と2日目は午前トレーニング、午後トレーニングマッチと最高の環境でプレーさせてもらっています。
 
テーマは守備の圧力を上げること、チームになることの重要性です。
 
初日は7人制、次の日は9人制の大きなピッチでプレーしました。
 
2日目のゲームはピッチのサイズも大きく、1人では到底ゴール前まで運ぶことができない距離でのプレーによりパスを選ばなければいけない状況が生まれました。それにより選手間の関係性が生まれてきたことは本当に良いことでした。
 
9人制、いいなと思った瞬間でした。
 
また、この合宿の取り組みとして、練習前、後、ゲーム後、夕食後で体重を測っております。
狙いは体重は減らすものではなく、増やすものであることを認識することです。
 
筋肉の肥大にはトレーニングにより、筋断裂を起こし、適切なタイミングでの良質な食事と睡眠により最大での筋肥大となります。
 
筋断裂は筋肉が断裂するだけなので、トレーニング後筋量が減るわけではありません。むしろ断裂部位の修復が始まり、増えます。減るとすれば水分量です。こちらも汗が出る以上に摂取すれば減ることはありません。
 
要するにトレーニングにより体重が減るということは水分の摂取が不足していたということになるのです。
 
よって適切なタイミングで食事、水分を取り強度の高いトレーニングをするだけで勝手に身体が大きくなるのではと思いました。
 
今回、4回の食事を設定し、朝食、午前のトレーニング後、昼食、夕食です。量も朝食以外は普通のビュッフェ形式の食事です。
 
4回の食事にしても全く食べられない選手は1人もいませんでした。素晴らしい環境でしたので食事のクオリティも高く、必要な栄養素をすぐに取れる環境でした。お菓子を食べたい、ジュースを飲みたいというワードすら出てきませんでした。(2日間飲料は全て水です。糖分の摂取はフルーツのみです)
 
選手にも体重はトレーニング後増えていないといけないよと言って、意識もしてもらいました。
 
実施した2日間で最大2-3kg増えた選手もいます。一度の食事で無理やり摂取させたわけでもありません。何杯食べなきゃいけないノルマがあったわけでもありません。
 
お腹が空いたなと選手が思うタイミングで、栄養素のクオリティが高い食事を食べたい分だけ食べた結果です。
 
体重にやはりダイエットのイメージが強く、減らさなければいけないという感覚の選手が多いように思いました。
 
全力でトレーニングして(手を抜くと筋肉から減ってゆく)、筋肉を壊して、すぐ食べて、よく寝て直す。そうすれば壊れる前より多くなってるんだよ。と指導しました。2日目の試合後の測定では、減っている選手が2名しかいませんでした。(初日は6名減)
 
食事の量ではなく、食事の回数と摂取するタイミングでここまで違うものなのかと私も驚きました。
 
1日目よりも2日目のパフォーマンスが高かったのも食事の要因もあると感じました。(相手の競技力は2日目の方が高く感じました)
 
実体験の中で選手の体に対する関心が高まってくれると嬉しいです。
 
帰宅した際、体重管理と食事についての話題を振ってあげるとどんなものが出てきた、どれくらいの頻度で食べたなど話してくれると思うので選手に聞いてみてください。
 
また、同じ宿舎でタイ女子代表が代表合宿を行なっていました。
 
写真やサインをもらって嬉しそうでした。また、タイ女子代表の選手も初招集の選手がいました。
まだサインのない選手はただ名前を書く選手もおり、双方初々しさがあり非常に面白かったです。
 
今、選手たちのいる場所がタイ国内において、素晴らしい環境であることを再認識いたしました。
 
夜は焼肉を食べて、24日が誕生日の選手がいたで、誕生日パーティー兼クリスマスプレゼント大会を開いて盛り上がりました。(お祝いのサプライズは事前にバレないように寄せ書きしたり、場所を離れるよう促したりと大成功でした)
 
いいことばかり書きましたが他にもいろんなことが起きています。ケンカ、虫、怪我、好き嫌い、忘れ物…しかし、それも含め良いチームになってきています。
 
合宿、もっとやっておくべきだったなぁと後悔しました。それほど、選手が置かれた環境による変化が見られます。タイ語で普通に挨拶する、お礼が言える、コミュニケーションが取れる。
時間を気にしながら行動ができる、部屋の鍵の管理をするなど生活だけでも負荷がかかる中で本当によくやってくれています。
 
残るは後1日、トレーニングをして、スタジアム観光をして、昼食を取りバンコクへ戻ります。
 
濃い日々を過ごし充実した顔つきで帰宅させたいと思います。